女性の少ない職業で、子育てとの両立に不安を感じてライフプランに悩んでいる方も多いと思います。
確かに子育てと仕事の両立は大変です。しかし、それはどの職業でも同じ。研究職だからといって両立できないというわけではありません。
こんにちは、うめ子です。メーカーで研究職として働いています。
入社6年目に第一子を出産し、約1年の産休・育休を取得しました。
私の場合は、復帰直後から現在に至るまで、フルタイムで勤務しています。妊娠中や育休中は、両立していけるのか毎日不安を抱えながら過ごしていました。
と、ネガティブに考えていましたが、いざ復職してみると案外どうにかできています!
復職前の私と同じようにモヤモヤ悩んでいる方に、私の経験が少しでも役に立てばと思い、この記事を書きました。
まず、研究職として働きながら子育てすることは可能です!
実際に私が感じた研究職ならではのメリット・デメリットと合わせて、順に説明していきます。
研究職として働きながら子育ては可能
実際に私もフルタイムで働きながら、現在1歳の子どもを育てていますし、私の他にもそのような女性社員は多く存在しています!そして仕事と家庭のバランスは人それぞれ。
研究職という職種であっても、仕事や家庭に対する価値観・優先順位は人により異なります。皆さん自分の状況に合わせて働き方をコントロールしているようです。
私は、バリバリタイプとバランスタイプの中間くらい。
たまに残業したり出張もいったりするけど、基本はフレックスを活用した1時間前倒しの定時勤務をしています。
ちなみに我が家は、夫も私も地元が遠いため双方の親(子どもにとっての祖父母)には頼れない環境です。研究職で働く人は基本総合職なので、同じような状況の方も多いですが、それでも私含め皆さんなんとかやっていけています。
なかには旦那さんが単身赴任のためワンオペで2人のお子さんを育てているというスーパーママさんも……。
子育てと両立する上でのメリット
意外と研究職という職業は子育てと両立する面でメリットもあるんです。
個人に任される裁量が大きいので調整しやすい
私は現在入社7年目になります。研究職で7年目ともなると、ある程度個人の裁量で仕事を任されます。実験スケジュールも自分で組みますし、会議や打ち合わせの日程調整も主体となって行うことが多いです。
子どもが小さいと、健診や予防接種で仕事を抜けることや、急な体調不良でお休みしなければならないことが多々あります。
そのため、自分で仕事のスケジュールが管理できるのは仕事と子育てを両立する上で非常に大きなメリットとなります。
フレックス制度を活用しやすい
大手のメーカーの場合、多くの企業で『フレックス制度』が導入されています。
研究職はお客さんがいて営業時間が決まっていて……というわけではないので、フレックスが使いやすい職種です(もちろん、研究職も顧客対応することもありますが)。
また工場とは異なり、「この時間帯に何人の作業員が必ず必要」という縛りも少なく、個人の都合で勤務時間を調整できます。
細かいルールは会社によって異なりますが、私の場合は次のように活用しています。
子どもの通院など、毎回休みをとっていると、あっという間に有給休暇はなくなってしまいます。フレックスを活用することで、有給を使わず対応できるのは非常に助かっています。
前述した通り、スケジュール管理を個人で行えるのも、フレックスを活用しやすい理由の一つですね。
子育てと両立する上でのデメリット
前例が少ないため、上司や周囲の理解が薄い
研究職という職業で、まだまだ女性は少数派です。さらに結婚や出産で退職してしまう方も多いので、産休育休を経て復帰するという前例がそれほど多くありません。
「部下で産休育休を取得した人いないし、よく分かんないんだよね〜」なんていう上司もいます。
(そう、私の上司がまさにこのタイプです。)
上司がこのタイプの場合、子育てと両立を支援するための制度に関する情報が流れてこない可能性も……。例えば、私の会社では以下のような制度があります。
会社ごとに妊娠中、産休育休中、復帰後と、各段階に応じて様々な制度があります。それらの制度は会社員の権利なので遠慮なく活用しましょう。
しかし、私のように妊娠出産したの部下を持つのが初めての上司という場合、そういった制度の情報が入ってこない!ということも有りえます。
なので、自分で情報収集を行う必要がありました。具体的には、以下のようなことをしました。
ここで注意が必要なのは、制度や規則はそれなりの頻度で更新されているということです。先輩社員に話を聞くなら、出来るだけ近いタイミングで子どもを出産された方に聴くのが良いです。
会社の就業規則集も、最新版のものを。
疑問点や不明瞭なところは人事部に問い合わせるのがベターだと思います。
また、周囲からの理解が薄く苦労することもあります。少しでも理解をしてもらえるようになるため、以下のことを心掛けながら働いています。
当たり前の事かもしれませんが、忙しさについ蔑ろにしてしまうことも……。「あえて言わなくても分かってくれる」と甘えることなく、きちんと伝えることでお互い気持ちよく働けるよう努めましょう!
働く時間は減っても、やっぱり成果は求められる
研究職という職業なので『どれだけ成果を出したか』が評価に直結します。
以前のようなペースで残業はできない。むしろ休むことも多く仕事する時間が全然足りない。それでも、成果が出せていなければ評価は下がります。研究職に限らず、総合職として働く以上これは仕方のないことです。
ただ、研究職は時間をかけただけ成果が出るという職業でもありません。これまでの経験や積み重ねてきた知識、工夫次第で時間のなさはいくらでも挽回できます。
最短で結果を出すためにはどういうアプローチが有効か?本当に必要なデータはどれ?ということを常に意識することで、時間のなさをカバーしながらも結果を出せるよう取り組んでいます。
育休後に復帰してからは以前以上に効率化を考えるようになり、実際に「これは無駄な作業だったな……」というものを次々改善出来ています。
その時は、無駄だなんて思っていなかったのだけど。
人間、多少厳しい状況になった方が見えてくることってあるものですよね……。
まとめ
女性の少ない職業で、子育てとの両立に不安を感じてライフプランに悩んでいる方も多いと思いますが、研究職だからといって両立できないというわけではありません。
仕事も続けたいけど、子どもも欲しいと考える女性研究職の方。
どちらか一方を諦めることなく、ワークライフ共に充実した人生を歩んで欲しいです。
こちらの記事では、復帰後マミートラックにはまったことと、どうやって乗り越えたかを書いています。
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